2003 年 32 巻 4 号 p. 461-467
ホログラフィは空間像提示法であるため連続した視差が得られる点に特徴がある.そこで,本縞では,このような特徴をもつホログラフィ法を利用した投影型カラー立体ディスプレイの作成に向けた検討を行う.本手法では,コヒーレンスがよく,同一光軸上でRGBの三色光が得られる白色レーザを光源として用い単板式DMDパネル(時分割表示された計算機合成ホログラム)に照射し,実像を水粒子から構成される立体スクリーンに投影した.その結果,最大で15×15cmのカラー立体画像を空中結像させることが可能となった.