日本画像学会誌
Online ISSN : 1880-4675
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論文
ドットサイズ分散の記録方式依存性
許 世標渡辺 崇北久保 茂星野 坦之
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2001 年 40 巻 4 号 p. 308-312

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抄録

本論文では,代表的な記録技術である電子写真記録方式とインクジェット記録方式について,記録されたドットまたはドットの集まりの形状を観察・測定し,ドットサイズの均一性に影響を与える要因について考察を加えた.画像のハーフトーニング処理では,ある階調値を表現するために一般に複数個の二値のドットを用いるが,同じ個数のドットでも配置が分散型か集中型かによって表現される階調の印象が異なる.このことから,記録されたドットの形状を論じることは重要である.実験の結果,電子写真方式で記録されたドットは,集中の度合 (クラスタを構成するドット数)に比例して形状が安定してゆくことが観察されたが,インクジェット方式ではドットを集中させることによるサイズの均一性の増加は相対的に小さいということが認められた.

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© 2001 一般社団法人 日本画像学会
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