主催: 日本粘土学会
共催: 資源・環境関連材料部会, 資源・素材学会, 資源地質学会, ゼオライト学会, 地盤工学会, 日本化学会, 日本火山学会, 日本鉱物科学会, 日本セラミックス協会, 日本第四紀学会, 日本地学教育学会, 日本地球化学会, 日本地質学会, 日本土壌肥料学会, 日本熱測定学会, 日本ペドロジー学会, 農業農村工学会, 岩手大学工学部
第四紀更新世に形成された未固結砂層を対象として、力学的強さに係わる粘土鉱物組成について検討した。試験の結果、限界動水勾配や粘着力と粘土鉱物の種類の間には明瞭な相関は認められなかった。スメクタイトやカオリン鉱物はそれらの含有量が多くても、粘着力など強度の増加への寄与は小さいと考えられる。一方、堆積岩の膠結物質であるクリストバライトや鉄の酸化物が少量確認された。未固結砂層の粘着力や限界動水勾配の程度には粘土鉱物の他にこれらの膠結物質が関与している可能性があると考えられる。