都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
市町村都市計画マスタープランの計画管理に関する調査
埼玉県下におけるアンケート結果より
山口 邦雄小坂 宏飯田 直彦水口 俊典
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2006 年 4 巻 3 号 p. 63-70

詳細
抄録

都市計画マスタープランの策定は概ねの都市で終わり、プランの実施、評価、そして見直しに多くの関心が集まっている。本稿は、こうした一連の行為を plan-do-check-actionのサイクルに基づく計画管理として捉え、埼玉県下の市町村を対象に実態調査を行った結果の報告である。アンケート結果から、都市計画マスタープランの先導性を強化するためにはプランと実施の間にもう1つのプランや行為が重要であること、また進行管理の観点から多くの都市が事後評価の必要性を認めつつも、行政評価の取組みに比べ評価方法が未解明であることから取組みが進んでいない実態を明らかにした。もう1つのプランや行為については、実施状況や推進のための取組みから全市レベル及び地区レベルの仕組みがあることを引き出し、評価方法については目的に違いにより「目標管理型」と「進行管理型」に区別し、評価の目的に応じた評価指標・手法の開発の重要性を考察した。

著者関連情報
© (c) 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top