2020 年 18 巻 4 号 p. 373-377
多摩都市モノレールは多摩地域の南北方向の公共交通網の充実を目的として1981年に計画され、2000年に上北台から多摩センター間が開通した。現在、多摩センター駅から町田方面と八王子方面への延伸が計画されている。町田方面の計画では町田市が人口の減少抑制効果と経済効果の予測を行ったが、駅周辺の土地利用といった延伸に伴う持続的な視点による影響について考慮されているとは言い難い。このことから、駅周辺の土地利用の変化と利用者数の増減との因果関係を重回帰分析で、および新しく設置される駅へどのような手段で移動するかをパーソントリップデータを用いて分析した。利用者数に関しては妥当な結果が得られなかったが、移動手段に関しては徒歩において有意のある結果が得られた。