市街化調整区域と用途地域の擬似的手法としての特定用途制限地域の指定のあり方に関する研究
2017 年 52 巻 3 号 p. 602-609
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2017 年 52 巻 3 号 p. 602-609
本研究では、平成18年以降に白地地域全域の大半に特定用途制限地域を指定している自治体を対象に策定経緯や指定後の状況を調査・分析し、擬用途地域的・擬市街化調整区域的な特定用途制限地域のそれぞれの土地利用規制のあり方を検討することを目的とする。調査・分析の結果、擬用途地域的特定用途制限地域では、農振除外を必要とせずに用途地域と同様な用途制限が指定できること、擬市街化調整区域的特定用途制限地域では対象都市のいずれも市街化調整区域に匹敵する制度にはならないことがわかった。擬市街化調整区域的特定用途制限地域の区分では、自主条例や景観条例、居住調整地域と併用指定することにより市街化調整区域に近づけられる可能性がある。
