2006 年 41.2 巻 p. 79-86
昨今のエネルギー問題あるいは環境問題に対処するため、新エネルギーの利活用が注目されている。新エネルギーは、地域に根ざした個別分散型のエネルギーであるため、地域独自の取り組みが可能であり、地域活性化の手段となりうる。しかしながら、これまで新エネルギーに関する地域での取り組みの実態は必ずしも明確ではなかった。本論は、各自治体が策定している地域新エネルギービジョンに焦点を当て、各地域で取り組んでいる新エネルギー事業の実態と事業化促進要因について考察を行ったものである。