日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
Online ISSN : 2189-8081
Print ISSN : 1348-592X
ISSN-L : 1348-592X
業務地における企業の地域連携コミュニティによる景観ルールの策定と運用
- 道修町通地域景観づくり協定の事例から -
坂井 信行
著者情報
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2023 年 21 巻 p. 145-148

詳細
抄録

まちとしての個性はあるものの、個性が反映された特徴的なまちなみが形成されているとはいえない業務地における、景観ルールの運用によるまちなみ景観づくりのあり方について考察を行った、考察にあたり道修町通地域景観づくり協定の取組事例を検証した。道修町通では、船場後退部の「たまりの杜」としてのしつらえの誘導や「まちなみ形成のデザインキーワード」の設定が特徴的であった。事例の検証を踏まえ、こうした業務地での取組においては、地域連携コミュニティによるルールづくり、ルールの運用の蓄積によるまちなみの将来像の明確化、まちなみの将来像の手がかりとなる要素、インクリメンタルなルールの更新が重要であることを指摘した。

著者関連情報
© 2023 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部
前の記事 次の記事
feedback
Top