本研究では、公園緑地の歴史的意義を発掘し、社会的共通資本として次世代に継承していくために、1900年代初頭から1945年まで中国瀋陽市における公園緑地の計画思想と施策の展開を歴史的経緯の中から明らかにすることを目的とする。封建時代、半植民地時代、植民地時代の三つの時代をわけ、研究を行ったものである。瀋陽においては、封建時代に水辺で公衆遊園の整備が始まった。半植民地時代には、旧城、付属地、商埠地の三つの地域はそれぞれ拡張し、近代公園の建設が始まった。公園と小学校は付属地における街区の中心になり、封建時代のストックは公園緑地に転化した。植民地時代には、パークシステムとグリーンベルトの思想が導入され、都市拡張の防止、都市美化、市民慰楽のために計画された。