都市計画論文集
Print ISSN : 1348-284X
第43回学術研究論文発表会
セッションID: 14
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正方格子で限定されたランダム・グラフによるボロノイ図
*奥 俊信
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抄録

ボロノイ図とは,空間に複数の点(母点)があるとき,最も近い母点に所属するように空間を分割した領域図であり,いわば母点の縄張り図ともいえる.ボロノイ図の都市計画への利用として,施設の立地分析や最適配置計画に適用されている.例えば,店舗の商圏,図書館や病院などの公共施設の利用圏,小学校区などの分析や計画があり,応用範囲が広い。 点(母点)によるボロノイ図には基本的に次の3種類があり,それぞれに適した別々の方法が用いられる。 1)空間全域を母点群の領域に分割するボロノイ図。垂直二等分線が用いられる。 2)線パターンで構成されたボロノイ図。グラフ理論が用いられる。 3)障害物のあるボロノイ図。グラフ理論の最短経路が用いられる。 本研究は以上3種類のボロノイ図を同一の手法で求めようとするものである。その基本的アイデアは次の通りである。つまり, 1)空間を正方格子で分割されたセルの集合とする。 2)セルの位置をセル内部のランダムな位置で代表させる。 以上の方法によって実際にコンピュータを使ってボロノイ図を作成する。

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© 2008 公益社団法人 日本都市計画学会
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