大豆のコンバイン収穫における汚粒低減を目的とし,コンバインのコンケーブの開発を行った。予備試験結果から,大豆収穫時の汚粒発生の原因の1つとして,高水分大豆の茎がコンケーブに絡まって滞留し,大豆穀粒と接触することが理由と考えられた。そこで,自由回転するローラーをこぎ胴と並行に設置したコンケーブを試作して性能を評価した結果,直径21 mmのローラーを18 mmないし24 mmの隙間を設けて配置したコンケーブを用いた時の汚れ指数が小さかった。また,このコンケーブを用いた時の穀粒漏下分布,脱穀選別ロス,こぎ胴駆動トルクは,市販の標準コンケーブと同程度であった。