第1報で開発した要素技術からなる機能確認機を製作し, キュウリ接ぎ木作業を行って機械による接ぎ木の可能性を検討した。接ぎ木法の片葉切断接ぎ, 苗を子葉展開基部で吊り下げて供給する方法, ウレタンゴム付フィンガによる苗把持法, カミソリによる切断法そしてクリップによる接着法は有効に機能した。機能確認機は7秒で1株の接ぎ木作業を行い, 作業精度は接着率83%, 活着率65%, 成苗率60%であった。これらの結果から接着や切断の精度向上は必要であるが, 機械接ぎ木の成否を決める接ぎ木法, 切断位置決めそして把持法は目的どおり機能したことから機械接ぎ木は可能であると判断した。