2016 年 47 巻 2 号 p. 431-436
自動車技術でのトレーサビリティ要求に対応するため,自己校正型ロータリーエンコーダ(SelfA)を搭載した角速度校正装置を開発した.その性能検証のため,市販の3種の異なるジャイロを用いて実際に計測を行い,本装置が多様なセンサの校正へ適用可能であることが示された.同時に,今回の測定で用いたセンサはいずれもメーカ仕様値を十分満たすものであることも確認した.本装置で開発された技術は,多様な角速度センサの校正・評価やジャイロの環境試験の高度化にも寄与する可能性がある.