理論応用力学講演会 講演論文集
第62回理論応用力学講演会
セッションID: OS14-02
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OS14 データ同化とその応用
血流低減を目的とした脳動脈瘤用ステントデザインの最適設計
*太田 信安西 眸中山 敏男
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キーワード: 最適化, ステント, 血流
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抄録

血管壁が瘤状に肥大化する病気である脳動脈瘤の治療法に血管内治療がある.近年ではステントと呼ばれる,動脈瘤内の血流を低減させ血栓化を促す医療デバイスが注目を集めている.現状のステントは親血管が血栓で塞栓する可能性が指摘されている.これに対して,近年では最適化と呼ばれる手法を用いて,高多孔率でありながら血流低減効果の高いステント形状の探索が行われている.しかしながらこれまでの研究において,最適化は多数の計算モデルを必要とすることから,微細なステント形状に適合した計算格子を作成するために作業者に大きな負担がかかることが指摘されていた.そこで著者らは理想形状動脈瘤に対し,格子ボルツマン法と擬似焼きなまし法を組み合わせることにより,ステント形状作成,計算格子生成,数値流体計算,血流低減効果の評価の一連の過程を自動化した,ステント形状最適化プログラムの開発を行い,自動化プロセスの有効性を示した.

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© 2013 一般社団法人日本機械学会
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