主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
著者らは前報で,ポリマにおける参照ひずみ速度までの低ひずみ速度を想定したクレイズ発展式およびクレイズ発生クライテリオンを提案し,それに基づいて結晶性ポリマの延性破壊を再現してきた.しかし,参照ひずみ速度以上およびそれ以下のいずれにおいても延性低下を呈するというポリマの特異なひずみ速度依存性を再現するには至っていない.そこで本報では,広範囲のひずみ速度でクレイズの発生・伝ぱを再現可能なモデルを新たに提案する.さらに,本モデルに基づいてポリプロピレン平板に対する大変形引張FEM解析を行い,本損傷モデルが高速変形での数値解析に対応可能であることを示す.さらに,フィブリル強度の実験値から得られる破断クレイズ値と実応力値の評価に基づいて破断クライテリオンを提案するとともに,それを本数値解析結果に適用し,クレイズの集積とフィブリル強度に立脚した破断予測を行う.