理論応用力学講演会 講演論文集
第59回理論応用力学講演会
セッションID: 2E10
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OS10  塑性力学におけるマルチスケールとマルチフィジックス
結晶性ポリマのクレイズ進展に基づく高ひずみ速度領域における破断予測シミュレーション
*三根 啓吾大森 崇裕高橋 順一志澤 一之
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抄録

著者らは前報で,ポリマにおける参照ひずみ速度までの低ひずみ速度を想定したクレイズ発展式およびクレイズ発生クライテリオンを提案し,それに基づいて結晶性ポリマの延性破壊を再現してきた.しかし,参照ひずみ速度以上およびそれ以下のいずれにおいても延性低下を呈するというポリマの特異なひずみ速度依存性を再現するには至っていない.そこで本報では,広範囲のひずみ速度でクレイズの発生・伝ぱを再現可能なモデルを新たに提案する.さらに,本モデルに基づいてポリプロピレン平板に対する大変形引張FEM解析を行い,本損傷モデルが高速変形での数値解析に対応可能であることを示す.さらに,フィブリル強度の実験値から得られる破断クレイズ値と実応力値の評価に基づいて破断クライテリオンを提案するとともに,それを本数値解析結果に適用し,クレイズの集積とフィブリル強度に立脚した破断予測を行う.

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© 2010 社団法人日本建築学会
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