主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
自動車の衝突安全性能評価試験のひとつにハニカム構造からなる可変形バリアが利用されている.シミュレーションによりその変形挙動を精度良く把握することで設計段階におけるコスト削減を期待できる.シミュレーションにおけるハニカム構造のモデル化は,実験的に求めた等価構成則を与えたソリッド要素による手法や,ハニカムの微細構造へ直接要素分割を施す手法などが採られている.しかし,前者は複雑な変形を伴う衝突形態に対しては定量的な精度に限界があり,後者は計算機負荷が高いという問題がある.そこで本研究では均質化法によるマルチスケール解析によりこれら問題点の解決を試みる.定式化は自動車の衝突解析で一般的に用いられる陽的時間積分法に基づく解析コードでの使用を前提に実施し,数値例によってその有用性を検討した.