主催: 第55回理論応用力学講演会運営委員会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本船舶海洋工学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業土木学会
構造系の初期不整依存性に関する既往の研究は,与えられたモードに対する初期不整依存性を求めることに終始している.一方,実構造系では無数に多くの初期不整パターンが存在していることが,初期不整依存性を実務に取り入れる上で問題であった.本研究では,対称不整と反対称不整が異なる初期不整感度をもつことに着目し,対称と反対称とに分解した初期不整の個々の感度を求め,その感度を合成することにより,様々な初期不整による座屈荷重の低下特性を表す一般化初期不整感度則を提案する.この感度則は,様々な初期不整による座屈荷重の低下特性を表すことができる画期的なものである.ランダムに初期不整を与えた場合の,実際の座屈荷重と,一般化初期不整感度則による理論値とを比較することにより,一般化初期不整感度則の妥当性を検証する.