市立堺病院皮膚科
1985 年 27 巻 1 号 p. 29-34
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匙状爪がどのようにして生じるかについて仮説を述べた。指, 趾末節部で屈側に作用する外力を支えるのは末節骨と爪甲である。末節骨の存在しない部では, 指, 趾末節部屈側に作用する外力は軟部組織を介して, 爪甲に直接作用することになる。爪甲の支持する力よりも外力が強ければ, 爪甲はしだいに扁平化し, ついで匙状化すると考えられる。菲薄化した爪甲や柔かい爪甲では弱い外力の作用でも匙状化するので, それらにおいては匙状爪の発生頻度は高くなる。
皮膚の科学
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