皮膚
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脱毛症 (円形脱毛症) におけるハツモール内服錠の効果
玉置 昭治猪井 孝熊野 公子
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1983 年 25 巻 3 号 p. 513-516

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抄録

39例の脱毛症患者 (円形脱毛症33例, 枇糠性脱毛症5例, 汎発性鞏皮症1例) にハツモール内服錠を使用しその効果を検討した。
円形脱毛症では3カ月以内に本剤を開始すると有効な効果を得た。とりわけ1カ月以内に開始した症例はすべて有効であった。しかしながら1年以上持続している患者では期待した程の効果は得られずDNCB療法やPUVA療法, ドライアイス療法を併用するのが妥当と考えられる。尚, 性別, 年令では差を認めなかった。
円形脱毛症以外では症例が少なく効果判定は困難であった。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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