1983 年 25 巻 6 号 p. 1013-1015
抗ヒスタミン剤の内服のみでは充分にコントロールできない慢性蕁麻疹患者20例に対して, ヒスタグロビンを週1回3バイアル, 計6回投与した。以前にヒスタグロビンの1, 2バイアル投与法をうけたが無効であった3例では今回も無効であったが, やや有効であった7例では3バイアル投与法にて有効4例, 著効1例と効果が増強した。ヒスタグロビン投与歴のない10例では有効率60%であり, なかでも罹病期間半年以内の4例では有効2例, 著効2例であった。また試験の途中にて略治した例もあり, 3バイアル投与法により治療期間が短縮できるものと考えられた。