皮膚
Online ISSN : 1884-541X
Print ISSN : 0018-1390
ISSN-L : 0018-1390
慢性蕁麻疹に対するヒスタグロビン®3バイアル投与法の治療効果
木花 光
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 25 巻 6 号 p. 1013-1015

詳細
抄録

抗ヒスタミン剤の内服のみでは充分にコントロールできない慢性蕁麻疹患者20例に対して, ヒスタグロビンを週1回3バイアル, 計6回投与した。以前にヒスタグロビンの1, 2バイアル投与法をうけたが無効であった3例では今回も無効であったが, やや有効であった7例では3バイアル投与法にて有効4例, 著効1例と効果が増強した。ヒスタグロビン投与歴のない10例では有効率60%であり, なかでも罹病期間半年以内の4例では有効2例, 著効2例であった。また試験の途中にて略治した例もあり, 3バイアル投与法により治療期間が短縮できるものと考えられた。

著者関連情報
© 日本皮膚科学会大阪地方会
前の記事
feedback
Top