皮膚
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トプシムスプレーの二重盲検法による臨床効果の検討
湿疹・皮膚炎群および尋常性乾癬を対象としたトプシムスプレー, フルコートスプレーの左右比較試験
田中 歓子園田 優子津田 道夫谷村 保夫遠藤 秀彦相模 成一郎
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1982 年 24 巻 1 号 p. 84-92

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抄録

トプシムスプレーの有用性を検討する目的で尋常性乾癬, 湿疹・皮膚炎群など34例につきフルコートスプレーを対照とする二重盲検試験を行なった.
その結果, 治療前と比較した全般改善度では治療1週後で, 各評価日における薬剤間の優劣比較では治療1週後および2週後で, また有用性の評価でも両剤間に有意差が認められいずれもトプシムスプレーがフルコートスプレーに比し優れていた. この事から, トプシムスプレーは有効性および有用性がフルコートスプレーより優れ, その治療効果の発現は速やかで広範囲の皮疹や被髪部位の病巣の治療に適した薬剤と考えられた.

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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