皮膚
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最近5年間における京都第一赤十字病院皮膚科外来の化粧品パッチテストの概況について
田村 悦子浦上 芳達
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1981 年 23 巻 4 号 p. 396-399

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抄録

昭和50年1月から昭和54年12月迄5カ年間に京都第一赤十字病院皮膚科外来を受診した化粧品皮膚炎患者につき, 化粧品のパッチテストを行ない, その年次別の推移を検討し, 下記の成績を得た。
当科を訪れた化粧品皮膚炎患者は昭和52年, 53年と急速に増加し昭和53年をピークに以後減少の傾向をたどり, 5年間の患者数は597名で貼布化粧品は8, 390個であった。
化粧品陽性率は昭和52年度が最高で以後漸次減少し, 基礎化粧品の陽性率はメイクアップ化粧品より高率であった。また48時間陽性化粧品は, その2/3が刺激反応と考えられた。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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