2014 年 28 巻 5 号 p. 749-755
目的:アンケート形式による満足度調査を施行し,その評価と改善事項につき検討した.
方法:2012年2月から2013年3月,宇治武田病院健診センターの人間ドック受診者1,353名全員に対し,健診終了後にアンケート用紙への満足度評価と意見の記載を依頼し,結果を毎月集計して健診職員に周知した.
結果:1,231名(回収率91.0%)の回答から,検査の待ち時間を除き,事務職員の対応や医師・看護師の説明,健診の環境などにおいて高い満足度評価を得た.電子カルテによる診療部門と,健診部門の情報共有に関する高い評価をさらに高めるために,電子カルテに連動した要受診判定者に対する“当日の受診案内書の発行”という,健診と診療連携における新たな作業工程が生まれた.
結論:アンケート調査および満足度評価の定期的な職員への周知は,職員のサービス意識向上と作業工程の改善において重要である.