主催: 日本ソフトウェア科学会
UMLはオブジェクト指向ソフトウェア開発において,システムの分析・設計に用いられるモデリング言語である.UMLでは複数の異なるダイアグラムを用いて,システムを様々な側面から記述しモデル化を行う.
UMLの各ダイアグラムは互いに関連する部分を持つため,個々のダイアグラムは完全に独立してはいない.このため,ダイアグラム間で記述内容に不整合が生じる可能性がある.通常,ソフトウェア開発においてモデリング作業は複数人で行われるため,ダイアグラムを矛盾無く記述し,その状態を保つことは重要な問題となる.
本研究では,ダイアグラム間の対応を定義し,その定義に基づいた検査手順を示すことで整合性検査の支援を実現する.ダイアグラム間で関連する部分を明確にすることで,容易に検査を行うことを可能とする.