接着歯学
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歯質の保存を考慮したブリッジ修復の進め方
嶺崎 良人中島 由佳南 弘之梶原 浩忠鬼塚 雅田中 卓男
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1997 年 15 巻 3 号 p. 241-246

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抄録

従来のクラウン・ブリッジ修復では、修復物の維持力確保が優先するあまり、歯質の保存、保護に対する配慮が不足しがちであったことは否めない。クラウン・ブリッジ修復時に健全な歯質をできるだけ保存することが、二次騙蝕の抑制や歯髄保護などにきわめて重要とされ、この目的にかなった修復物として、歯質や修復材料に対する接着技法を応用して装着を行う、接着性補綴装置が各種考案されている。
本稿では、健全歯を対象にすることが多いブリッジ症例における修復の進め方について、歯質保存の立場から考えてみた。さらに、接着ブリッジや接着嵌合ブリッジ治療における歯質保存の状況を述べるとともに、歯質の削除量をさらに少なくすることが可能と考えられている接着ポンテック・ブリッジについても言及した。

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© 日本接着歯学会
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