日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的に切除し得た巨大過形成性ポリープの1例
里村 仁志佐々木 欣郎深町 伸萩原 信悟円谷 美也子田口 泰三依田 紀仁宮地 和人砂川 正勝市川 一仁
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2008 年 50 巻 7 号 p. 1592-1596

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抄録

 症例は70歳,男性.貧血の精査のため行われた上部消化管内視鏡検査で,噴門部前壁に長径8cmの巨大な有茎性ポリープを認めた.生検組織診では過形成性ポリープの結果であった.貧血の原因と考えられ,一部の悪性化も否定できなかった.腫瘍径が大きく内視鏡的スネア切除も困難なため手術も考慮されたものの,ESDの手法にて切除が可能であった.病理組織学的には過形成性ポリープ(foveolar type)と診断された.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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