日本消化器内視鏡学会雑誌
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術前減黄に超音波内視鏡ガイド下胆道ドレナージ術が有用であった膵頭部癌の1例
洞口 淳藤田 直孝野田 裕小林 剛伊藤 啓尾花 貴志高澤 磨中原 一有菅野 良秀
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2008 年 50 巻 5 号 p. 1332-1337

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抄録

 症例は73歳,女性.膵頭部癌による閉塞性黄疸に対し,二度にわたり内視鏡的胆道ドレナージ(EBD)を試みたが,下部胆管の強い狭窄のため困難であった.十分なインフォームドコンセントの後,十二指腸より超音波内視鏡下胆道ドレナージ(ESBD)を行い,良好な減黄が得られ手術に至った.切除標本の検索では,瘻孔周囲に微小血腫を認めるのみであった.ESBDはEBD困難例に対する有用な減黄術と考えられた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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