日本消化器内視鏡学会雑誌
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胃瘻内部バンパーの接触面に発生した過形成性ポリープの1例
野上 達也小尾 龍右堀 亮太柴原 直利嶋田 豊田中 三千雄
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2004 年 46 巻 7 号 p. 1350-1354

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抄録

 症例は33歳の女性.多発性硬化症による球麻痺のため経皮内視鏡的胃瘻造設術を施行した.8年後に胃内視鏡検査にて胃瘻内部バンパーに接触する胃粘膜面に胃過形成性ポリープを認めた.同ポリープ発生原因は胃瘻内部バンパーからの機械的刺激が重要なものであると考えた.胃過形成性ポリープの出血や癌化の可能性を考慮すると,胃瘻造設部位からの過形成性ポリープの発生は,胃瘻造設術の合併症として無視できないと考える.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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