日本消化器内視鏡学会雑誌
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経験逆流防止機構付きカバーステントが有用であった良性食道狭窄の1例
北川 尚史矩 照幸近森 正幸北村 龍彦塩見 精朗水嶋 秀安原 清司伊藤 知和栄枝 弘司岡田 光生青野 礼荒木 京二郎
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2001 年 43 巻 9 号 p. 1865-1870

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抄録

背景・目的:金属ステントは食道の悪性狭窄に対してその有用性が確認されているが良性狭窄に用いられることは少ない.下部食道の狭窄にステントを用いる場合は逆流性食道炎が高率に発生する.方法:逆流性食道炎の予防のためステントの口側にポリウレタン製の逆流防止弁を取り付け下部食道の良性狭窄に用いた.結果:狭窄の改善を得た.結論:このステントは低侵襲で高齢者にも使用でき,悪性狭窄のみならず良性狭窄にも有用であると思われた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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