慢性複雑性尿路感染症13例, 急性精巣上体炎2例に, cefluprenam (CFLP) を1回0.5gあるいは1g, 1日2回, 5日間点滴静注投与し, 次の成績を得た。
1) 慢性複雑性尿路感染症13例のUTI薬効評価基準判定による総合臨床効果は, 著効3例, 有効4例, 無効6例 (総合有効率54%) であった。
2) 慢性複雑性尿路感染症における細菌学的効果は, 21株中17株 (81%) が消失した。
3) 急性精巣上体炎2例の主治医判定は著効であった。
4) 副作用および臨床検査値の異常変動は全例に認められなかった。
以上の成績から, 本剤は尿路性器感染症に有用な薬剤と考えられた。