CHEMOTHERAPY
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複雑性尿路感染症に対するAC-1370の臨床的検討
藤村 宣夫湯浅 健司横関 秀明黒川 一男
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1984 年 32 巻 Supplement9 号 p. 720-728

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抄録

泌尿器科領域の複雑性尿路感染症26例にAC-1370を投与し, 次のような結果を得た。
1) 投与方法は0.59, 19, または29を朝夕2回, one-shot静注 (1例のみ点滴) し, 投与日数は5日間とした。
2) 臨床成績は26例中, 著効8例, 有効11例, 無効7例で, 有効率は73.1%であった。
3) 細菌学的効果は36株中, 消失26株 (72%), 減少5株, 不変5株であった。
4) 副作用は何ら認められなかった。
以上より, AC-1370の有効性と安全性が確認された。

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© 社団法人日本化学療法学会
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