1984 年 32 巻 Supplement9 号 p. 399-406
臨床分離保存株31菌種, 279株についてAC-1370の抗菌力を, CTXおよびCEZと比較検討した。グラム陽性球菌では, CEZがもっともすぐれた抗菌力を示した。グラム陰性菌ではCTXがもっともすぐれた抗菌力を示したが, P. aeruginosaおよびP. maltopHiliaに対しては, AC-1370がもっともすぐれていた。
呼吸器感染症の11例に投与し, 7例に有効であった。S. pneumoniaeが分離された2例で著効を示した。
副作用としては, トランスアミナーゼ値異常および発疹が1例ずつみられた。