1984 年 32 巻 Supplement4 号 p. 260-265
東京都養育院附属病院で分離された多剤耐性黄色ブ菌に対するSBT/CPZのMICを測定した。MICは6.25~>100μg/mlに分布し, そのピーク値は25μg/mlでCPZのMIC分布とほぼ同じであったが高度耐性菌はSBT/CPZの方に少なかった。SBT/CPZを老年者感染症11例に使用し, 黄色プ菌敗血症1例に有効, P. aeruginosaが分離された汎細気管支炎1例に著効, 尿路感染症は有効1, やや有効1, 無効2, 胆道感染症では有効3, やや有効1であった。