デザイン学研究
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住まいにおけるイメージの相関関係
守本 智美
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1997 年 44 巻 1 号 p. 15-22

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抄録

本研究の目的は, 若い女性に好まれる住まいのイメージの相関関係と空間に対するイメージ構造を分析することである。実験では, 150名の被験者に, 居間, 寝室, キッチンという住まいの空間を描いた21枚の絵をSD尺度上で評価させた。SD法の結果から, 若い女性が好む住まいのイメージは, くつろぎやすい, 親しみやすい, 落ち着いた, さわやか, 上品, 広々とした, 柔らかい, 軽いという8つのイメージと強い正の相関関係があることが明らかになった。因子分析の結果から, 住まいの空間は, 「派手-地味」, 「暖かい-冷たい」, 「現代的-伝統的」という3因子で構成されていることが明らかになった。暖かいイメージには, 「好き」というイメージが含まれていた。さらに, 各因子軸に分布するサンプルの分析から, 各空間とも現代的, 派手というイメージは, 好まれる空間のイメージに対して重要なものではなかった。また, 若い女性の好きな空間は, 例外なく暖かいイメージを含んでいた。

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© 1997 日本デザイン学会
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