日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会第70回研究発表大会
セッションID: 7A-05
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個人の「思い」から始める活動構成型デザインの試み
アーティスト×家具職人×情報デザイナーで取り組む地域材を活用したものづくり
*原田 泰南部 美砂子
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抄録

本研究は、活動構成型デザインの実践とそこから得られるデザイン知の抽出を目的としたプロジェクトである。地域材の活用をテーマに、世界的なメディアアーティスト、地元函館の若手家具職人、情報デザイナーのコラボレーションにより、結果として道南スギを用いた明和電機作品を製品とワークショッププログラムという形で完成させることができた。プロジェクトはデザイナーの「こんな方向でものづくりがしたい」という動機と、プロジェクト前から形成されていたメンバー間の信頼関係を前提に進められた。COVID-19禍の影響下のオンライン対話を中心とした進め方でも、既存のデザイン手法やマーケティング手法にも頼らず、メンバー間の信頼関係を前提に表現しながら対話していくことで、明確なスケジュールやゴール設定を予め行わなくても、デザインプロジェクトとして成立させることができた。

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© 2023 日本デザイン学会
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