日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第63回研究発表大会
セッションID: B7-03
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大学生の刃物に対する意識とその使い方に関する研究
空間デザイン学科一年生を対象としたカッターナイフとはさみの使用実験の分析と考察
上野 志歩木村 元彦
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抄録

本研究では、現在の刃物の使い方やそれに関する注意について疑問を投げかけ、より適切な注意点や指導ポイントを見出すことを目的とする。またそれらを基に、刃物を使いこなす時間の短縮や効率的な指導方法の発見などを目指す。 初めに、刃物に関する意識を調査するためアンケート調査を行った。その結果、はさみ、カッター、包丁の3種類が多くの人に使用されていることがわかった。そのほかにもそれぞれの刃物の使用開始時期による自己評価の差や、刃物を使用する際には上手く使うためのコツよりも苦手意識を明確に意識していることなどがわかった。これらの調査結果から、はさみ、カッターを用いて使用実験を行う。 次に、使用実験として実際にはさみとカッターを用いた作業を行ってもらい、その様子を動画に記録した。記録した動画をそれぞれの動作ごとに細かく分け、分析を行った。この分析結果を基に、作業にかかった時間や作業で得た成果物の評価に偏りがある者を選出し、特徴を探ることで、それぞれの刃物における習熟度を上げるための指導項目を抽出した。指導項目はカッターとはさみそれぞれに関するものを合わせて24種類あり、5つに分類した。

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© 2016 日本デザイン学会
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