日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第56回研究発表大会
セッションID: E14
会議情報

昭和後期における扇風機の発達
パナソニックエコシステムズに見るデザイン開発事例研究
*平野 聖
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本論の目的は,我が国家電製品のデザインの変遷を辿ることによって,我が国デザイン開発の特徴を見出すことにある。今回,パナソニックエコロジーシステムにおける昭和後期の扇風機のデザイン開発事例について調査した結果,下記のことが示された。それまでに各企業の扇風機の形状は、ほとんど同一となってしまったので,差異化のために同社は「風自体の品質向上」をめざした。 「自然な風」を再現するために、「リズム風」、および「ランダム風」を経,「1/fゆらぎの風」へと発展させ,その革新性をアピールするために、扇風機自体の形状を従来とは大きく変更した。

著者関連情報
© 2009 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top