日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第54回研究発表大会
セッションID: B03
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占い師の看板について
-絵画資料に見る近世初期の看板意匠 (9)
*立部 紀夫
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抄録

占い師は筆屋や扇屋、蒔絵師や指物師などのような商品を生産し販売する職種ではないから、その住居は店舗の形態をとってはいなかった。しかし、自己の存在を表示するために往来に面して看板を掲出していたことが、17世紀初頭に成った風俗絵画(舟木本「洛中洛外図」)によって知ることができる。それによると、当時の占い師の看板は、矩形で、中央に算木の図形を、左右に「うらない」などの文字を記した意匠構成であったことがわかる。

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© 2007 日本デザイン学会
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