日本顎関節学会雑誌
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顎関節内圧は咬合力の増加に伴って上昇する
由良 晋也戸塚 靖則大井 一浩馬渕 亜希子由川 哲也出山 文子大廣 洋一後藤田 章人松樹 隆光岡田 和樹山口 泰彦小松 孝雪井上 農夫男
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キーワード: 咬合力, 関節内圧, 顎関節
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2002 年 14 巻 2 号 p. 200-204

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抄録

咬合力と関節内圧との相関関係を明らかにする目的で, クローズド・ロック症例と顎関節症状のないボランティアの咬合力と関節内圧を同時に測定したので報告する。
対象は, クローズド・ロック症例4名4関節と顎関節症状のないボランティア4名4関節である。プレスケール50HタイプRを用いて咬合力を測定し, 動脈圧モニタリング用のトランスデューサーを用いて関節内圧を測定した。
咬合力と関節内圧との間の相関係数は, クローズド・ロック症例とボランティアのいずれも0.7以上 (0.710~0.954), 決定係数は0.5以上 (0.504~0.910) であった。これらの結果から, 咬合力と関節内圧との関係は, 直線的な正の相関関係であることが示された。回帰係数は, 被験者により差のあることが示された (15.3~270.9)。
関節内圧は咬合力の増加に伴って上昇することから, 強い噛みしめが顎関節に負荷を加える因子の一つであることが明らかとなった。

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© 一般社団法人日本顎関節学会
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