日本静脈経腸栄養学会雑誌
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原著
NST介入患者における上腕筋計測指標と血清アルブミン値の相関についての検討
下平 雅規松井 佳奈伊藤 美咲平沢 淑子三井 憲堀米 直人
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2015 年 30 巻 4 号 p. 947-952

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抄録

【目的】上腕筋量の指標である上腕筋周囲長(AMC)及び%AMC(AMC の実測値を性別・年代別の基準値で除した値)と、生化学的栄養指標である血清総蛋白(TP)、アルブミン(Alb)、プレアルブミン(PreAlb)、総コレステロール(TC)、中性脂肪(TG)において、(1) NST介入時のAMC 及び%AMCと生化学的栄養指標の相関、(2) NST 介入前後のAMC及び%AMCの変化量とAlbの変化量の相関、を検討する。【対象及び方法】NST介入を行った120名(平均年齢80 歳、期間24日)を後方視的に検討した。【結果】介入時のAMC 及び%AMCは介入時のAlb、PreAlbと正の相関を認めたが、TP、TC、TGとは相関はなかった。また、Albは年齢、性別、BMIとは独立してAMCと%AMCに関係していた。さらに、NST終了時のAlbが3g/dL 以上の者では、%AMCの変化量とAlb の変化量は正の相関を認めた(r=0.48、p≤0.01)。【結論】上腕筋の計測指標はAlb、PreAlbと相関し、%AMC の変化はAlb の変化と相関する。NST 介入における上腕筋の計測は、Albやその変化を推測する有用な手段である。

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© 2015 日本静脈経腸栄養学会
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