日本腹部救急医学会雑誌
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潰瘍穿孔による膿瘍形成と出血を反復した胃潰瘍の1例
特に術式の工夫について
太田 篤加納 宣康深澤 基児田邊 晴山小川 太志玉木 雅人山田 成寿渡井 有草薙 洋
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2003 年 23 巻 5 号 p. 779-783

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抄録

症例は62歳, 男性. 出血性胃潰瘍にて当院内科に入院歴あり. 今回胃潰瘍穿孔による脾周囲の腹腔内膿瘍, 腹膜炎の診断にて当科を紹介され, 緊急手術を施行した. 開腹洗浄ドレナージを施行し軽快退院したが, 腹腔内膿瘍再燃のため再入院した. その経過中に胃潰瘍からの出血がコントロール不能となり手術療法を選択した. 腹腔内に膿瘍腔が残存している状態であったため手術適応, 手術術式について慎重に検討し, 胃部分切除術を施行した. 経過は良好であった.

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