日本経営工学会論文誌
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望大特性に対する経済性を考慮した目標平均と検査計画の同時決定
太田 宏山下 昌二
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1997 年 48 巻 2-3 号 p. 116-124

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抄録

本論文では, 強度のような望大特性で, かつ真の品質特性が破壊試験でしか知ることができなくて, 下限規格限界のみが与えられたときに経済性を考慮した目標平均と検査計画の同時決定について考察する.下限規格限界が与えられている製品では, その規格を下回ると不良品となる.このため目標平均を大きく設定したり, 検査を行うことにより, 不良品による損失コストを減少させることができる.しかし, 逆に目標平均を大きくとりすぎたり, 過度の検査を行えば製造コストや検査コストが高くつく.これらに鑑み, 本論文では製造コスト, 検査コストならびに不良品による損失コストからなる総期待コストが最小となる最も経済的な目標平均と検査計画の同時決定法を提案する.

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© 1997 公益社団法人 日本経営工学会
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