糖尿病
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診断・治療(食事・運動・薬物)
2型糖尿病患者の筋力および筋肉の質における患者背景および身体機能についての検討
海鋒 有希子八木 麻衣子石山 大介渡邉 紗都赤尾 圭吾桑村 雄偉大森 慎太郎太田 明雄
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2020 年 63 巻 4 号 p. 172-178

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抄録

糖尿病(DM)患者の筋力や筋肉の質(MQ)の低下が指摘されているが,患者背景や身体機能との関連は不明である.本研究の目的は,2型DM患者の下肢筋力および下肢MQの維持・低下に関連する因子を調査し,評価特性の違いを明らかにすることである.対象は当院入院・通院中の2型DM患者のうち,取込み基準を満たす95例(男性67例,女性28例,年齢59.0±14.4歳,罹患歴6.9±8.6年,HbA1c 8.8±2.8 %)とした.下肢筋力及びMQ各々について,維持群と低下群における基本属性・体組成・身体機能を比較し,さらにロジスティック回帰分析にて,維持・低下の関連要因を検討した.下肢筋力には体脂肪率が,下肢MQには10 m最大歩行速度が,それぞれの維持・低下に独立して影響していた.2型DM患者ではMQの方が,年齢や体格の影響を受けにくく,歩行能力を鋭敏に反映する指標であることが示唆された.

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© 2020 一般社団法人 日本糖尿病学会
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