2019 年 71 巻 6 号 p. 1079-1082
JGS スレーキング指数1, 2 の泥岩礫質土のクリープ変形・強度特性に及ぼす水浸作用の影響を検討するために,初期含水比や締固め度,応力比を変数として,一面せん断クリープ応力条件下での水浸および単調載荷を供試体に与える水浸クリープせん断試験を実施した.その結果,水浸時に変形が発生する上で吸水率が閾値となることを示唆する結果を得て,水浸による変形によって強度低下が進むことを明らかにした.試験結果から,応力比と初期含水比をもとにして,水浸による斜面地盤の変形量の多寡や破壊の有無を判定する一手法としてのチャート図を作成した.