産業連関
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東海三県におけるインバウンド消費の経済効果
蒔田 真理子
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2017 年 25 巻 1 号 p. 25-45

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抄録

 昨今,日本では「観光」が新たな成長戦略の核となる産業の一つとして注目を浴びている.日本における「観光」産業は20数兆円の市場規模を有し,2012年以降拡大基調にある.近年は市場規模拡大に急増する訪日外国人の消費が寄与するところも大きく,現在,政権運営を担う安倍内閣はその消費需要の取り込みに力を注いでいる. 観光がもたらす経済効果は数多くの先行研究により様々な角度から検討され,近年は訪日外国人の消費(インバウンド消費)が訪問地にもたらす経済効果を計測した研究も散見される.しかしながら,東海地方を対象としたものはまだ少ない.そこで本稿は公的な観光統計を基に2013年から2016年の東海三県内におけるインバウンド消費額を推計し,産業連関分析の枠組みでその効果を計量的に検証した.

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© 2017 環太平洋産業連関分析学会
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