産業連関
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大規模プロジェク卜による経済波及効果の測定について
端場 正典佐竹 建郎
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1991 年 2 巻 3 号 p. 42-49

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抄録

 首都圏ではいま多くの巨大開発プロジェクトが目白押しの状態だ。臨海副都心,横浜MM(みなとみらい)21,千葉幕張新都心,等々。このような巨大プロジェクトになると,建設投資効果も複雑となり,どうしても産業連関分析に頼らざるをえない。投資の経済効果についてプロジェク卜完成後の開発効果を経済・社会的にコス卜・ベネフィットで分析する場合(投資の前方連関効果)にも, また投資の実施段階における資材・輸送・雇用等の需要の波及効果(投資の後方連関効果)の測定にも,産業連関分析は不可欠の情報を提供するからだ。大成建設では, 2つの建設投資を産業連関分析へ変換するときの「建設コンバータ」について独自の方式を開発し地域分析への意欲的な貢献を試みている。以下その概要を眺めてみよう。

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© 1991 環太平洋産業連関分析学会
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