ケヤキとスギを3水準の異なる植栽密度(12,000本/ha, 7,000本/ha, 3,500本/ha)に1 : 1混植した5年生の林分において, スギとの競合成長がケヤキの樹高, 胸高直径, 枝下高, 枝の分岐角, 枝長ならびに枝の基部径に及ぼす影響を検討した。高密度に仕立てたケヤキはスギとの競合の結果, 枝の分岐位置が高くなるにつれて枝を立ち上げ, 光の獲得を有利に行って枝長を増加させていくと推察された。ケヤキとスギの混植では, 枝下の高いケヤキが得られる植栽本数は7,000本/ha以上が望ましいと考えられた。