日本ロボット学会誌
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多数の線状物体の3次元位置計測
郭 亨礼谷内田 正彦辻 三郎
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1984 年 2 巻 5 号 p. 417-424

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抄録

影情報を利用した計測法の原理に基づいて, 二つの光源を用いて, 複数の線状物体の3次元位置を計測するシステムを提案する.前回報告した光源が一つの場合には, 線状物体の端点の像とその影の像の対応づけが唯一に決まらない場合があったが, 光源を2つにすることにより, これを解決するアルゴリズムを開発した.また端点の3次元座標は, 最小2乗法で三つの直線の交点として求めるので, 計測精度を向上することができた.
端点の像とその影の縁の対応づけを決めてから, 線状物体の像とその影の像の対応づけを決定することができる.このことを利用して, 線状物体の3次元座標と方向を計測する方法も開発した.
原画像から線状物体の像とその影の像およびそれらの端点を抽出する手法を紹介する.最後に実験結果を示す.計測の相対精度はカメラの視野に対して0.8%以下であった.

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© 社団法人 日本ロボット学会
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