発光系のサルモネラ菌TA1535/pTL210を用いる発光umu試験法を検討した。本法は, 試薬の添加を必要とせず, また, 96ウェルプレートを用いることによって同時に多くの試料を簡単に処理でき, 発光量の測定も迅速に行うことが出来るため, Ames法や従来のumu試験法に比べて簡便な試験法である。本法による代表的な変異原性物質を用いた試験では, 良好な用量一反応関係を示し, 従来のumu試験法やAmes法に比べて高感度であることが認められた。また, 本法を海域底質や土壌試料へ適用した結果, 良好な用量一反応関係が得られ, 環境試料への適用の可能性が示された。