頭頸部悪性腫瘍60症例および消化器癌27症例に対して, NK活性, LAK活性, OK-AK活性, およびPPD, SU-PS皮内反応を測定した。頭頸部癌において, NK活性, LAK活性, OK-AK活性とも, stage の進行につれて有意に低下した。LAK活性 (患者自己血清を含む系) とPPD皮内反応, OK-AK活性とSu-PS皮内反応とは有意な相関を認めた。消化器癌 stage IV患者の活性分布は頭頸部癌とは異なっていた。
今回の結果より, これら Killer 活性は担癌患者免疫能判定に有用であり, 測定不可能な施設においては皮内反応でも十分指標になりうると考えられた。